【サイン本】伊藤俊治「増補 20世紀写真史」

親本・学芸文庫(1992年重版8刷)と長らく筑摩書房定番書であった『20世紀写真史』に、写真誕生200年を迎える2023年にむけた、完全書下ろしの2章(「第7章 粒子化するスペクタクル――ドキュメントとフィクションの新位相1990-2005」「第8章 基層への凝視――歴史の転換とデジタル世界2005-2020」)を増補。

写真とは、19世紀後半にはじまった終末と密接な関係を持ち、「人間」という概念の死滅と結びついた、20世紀の黙示録の、ひとつの形式ではなかっただろうかー。本書は「20世紀の写真史を読む」ことを通じ、写真によって織りなされた「20世紀の感受性=人間という概念の変容を浮かび上がらせた。

目次
1 都市と時間の象徴―変わりゆく時空認識一八九〇→一九一〇
2 機械神の幻影―“光の死”とその後の展開一九一〇→一九三〇
3 デザインされるイコン―機能する写真の新しい均衡一九二五→一九四五
4 揺れ動く記録―「主観」と「現実」への眼差し一九四五→一九六〇
5 他者のフィギュア―人間と環境のはざまに一九六〇→一九七〇
6 メディアと死の位相―終末の様々なヴィジョン一九七〇→一九八五
補遺

文庫、336ページ、ペーパーバック、2022年。

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販売価格 1,430円(税込)
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