山下智子「イチョウを切る」

山下智子はこのオブジェについて、以下のように表現している。

祖父は元旦の夕食の茶碗蒸用のぎんなんのために、山の果樹園の隅にイチョウを植えましたが生きているうちにぎんなんが実ることはありませんでした。祖父の死後、大量に落ちるようになったぎんなんは鹿や猪を呼び土が掘り起こされてしまうので、父から憎まれ近いうちに切り倒されます。
イチョウの枝とぎんなんの殻を台所で焼いて炭にし、木炭紙に描きました。その辺に落ちていそうな物が表現とかそういうことに適う画材になったかはわかりませんが、使いにくさに閉口しながら手を動かしている間は、いずれ自分に順番がまわってくる問題に対してとりあえずひとつ関わっているような気分でいることができました。

追記;先日、この会期の2日目を終えて一度実家に寄ったら、イチョウ3本のうち1本が切られていました。父はいい仕事をしたという顔をしていました。家族は私がどんな展覧会をしているかは全く気にしていません。



パネル、木炭紙、イチョウの枝の自家製木炭
2024

F20(H60.5×W72.5cm)


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販売価格 55,000円(税込)
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