hai rembulan "WIWITAN -Harapan Kembang Tujuh Rupa-"
手びねりの素焼き陶器、釉薬仕上げ
キャンドルスタンド 直径約5~7cm、高さ約9~11cm
お香立て 直径9cm
2025年
※キャンドルスタンドを3点以上ご購入の場合は、1点10,000円税込になります。クレジットカードでのご購入の場合は差額の返金で対応いたします。
“Wiwitan(ウィウィタン)”とは、ジャワ語で「始まり」「根源」「起点」を意味します。
作者が自分の祖先・大地・祈りとのつながりを取り戻す試みが込められています。
私は「七つの花」を作りたかった。
それぞれが祈りのために供えられる花。
一本ずつ自立しながらも、茎の部分でひとつに結ばれた花束のように。
けれど、作業の途中で“茎の結び目”が割れてバラバラになってしまい、
花びらのいくつかも壊れて取れてしまった。
最初はとても悲しかった。
でも、土と向き合う仕事は——
人間の“期待”を謙虚にしてくれる。
自然が主導権を握り、私たちはただ“受け入れる”しかない。
陶芸の仕上がりは、夢のように繊細で、予測不能。
どれだけ計画しても、思い通りの形にはならない。
私は思う。
この技法そのものが、作り手の「生(なま)」で「正直な」姿をそのまま映すアートだ、と。
だから私は、割れた茎をそのまま使うことにした。
そして思った——
この「Wiwitan(始まり)」というテーマでは、
私自身も“プロセスに正直である”必要があるのだと。
おそらく、私は長い間、自分の“ウィウィタン(根源)”から切り離されて生きてきた。
それは私だけでなく、多くの人も同じだと思う。
私たちは祖先や自然との距離をどんどん広げてしまっている。
今の私たちの仕事は、“もう一度はじめる”こと。
SNSや資本主義が作ったラベルを超えて。
花々を再びつなぐために、私は“川の色の星”を新しい茎として使った。
それが、もう一度希望を持ち、信じる力を取り戻すための道しるべとなるように。
——花は尊く、自然で、美しい。
そして、「ウィウィタン」とは、そうした“生の根”を思い出すための祈りなのだ。
【ご確認ください】
●ろうそくのろうがキャンドルスタンドの中にたまったり垂れたりした状態でのお渡しになります。個別の状態についてはメールで写真をお送りできますのでお気軽にお問い合わせください。
●ろうそくが倒れやすいため、キャンドルスタンドとして使用される場合は、絶対に目を離さず、可燃物のそばに置かないようにしてください。
●写真は左から3点は作家提供、一番右は自然光の入る室内で撮影しています。色調は会場風景(
≪こちら≫)もご参考になさってください。色調の違いによる返品はお受けしかねますので、個々の作品の別角度写真等を含めまして、ご不明な点はお気軽にご注文前にお問い合わせください。
●こちらの作品は宅配便でのお届けになります。
●展示会期終了後の発送・お渡しになります。お引渡しの準備が整いましたら再度ご連絡させていただきます。