長島有里枝ほか編「ぎこちない会話への対応策 ─ 第三波フェミニズムの視点で」

長島有里枝による序文「わたしはフェミニストじゃないと思っている人へ」から始まる本書には、展覧会に出展した10名の作家(長島有里枝/さとうりさ/木村友紀/潘逸舟/藤岡亜弥/ミヤギフトシ/ミヨ・スティーブンス - ガンダーラ/小林耕平/岩根愛/渡辺豪)に加え、ゲストとして参加した3名の作家のページが収載されています。
「フェミニズムの展覧会はどうやって生まれるのか、フェミニストとはどんな人たちか、『連帯』や『仲間』とはどういう関係性のことなのか。」(序文より)すなわち、フェミニズムとは何だろうという問いかけと、それをめぐる対話や実践に満ちた一冊となっています。

作家がそれぞれのページを編者と話し合いながら構想し、展示作品について再構成したり追考したりテキストを執筆したりする。キュレーターである長島との、SNSでのやりとりや対談が展開する。一冊の中にzineが現れたり(カナイフユキ)、星占いが綴られたり(ふぇみにゃん)、大切な存在をイメージした花が活けられたりする(河村敏栄)。
そして、多く収載された展示風景やイベントの光景も、主に出展作家によって撮影されており、空間における相互の関係性が浮かび上がります。

長島による論考「<フェミニストで>あるかどうかは問題じゃない」、また池田あゆみによる論考「『ぎこちない会話への対応策』への一考察ーアシスタントキュレーターの視点から」は、第三波フェミニズムの視座を導入して作品を捉え直し、社会との関わりやせめぎ合いの中から生まれている各作品について詳述しています。フェミニズムの思想とこれからの私たちを考える上で、大きな意義をもつ言葉となるでしょう。

長島有里枝・池田あゆみ(金沢21世紀美術館)・姫野希美編。

257×185mm、212ページ、ペーパーバック、カラー/モノクロ、日本語/英語、2022年。

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販売価格 3,630円(税込)
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